- 周囲の言動を気にしすぎて疲れる
- 繊細な自分に自信が持てない
- HSPについて知りたい
こんにちは。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本をご存知でしょうか?
私はこの本に出会ってHSPだと確信しました。
繊細な感性を大切にしながら生きていく実践的なテクニックがたくさん詰まっています。
自分の繊細さに悩んでいる人が手に取り、少しでも心が軽くなれば嬉しいなと思って感想を書きました。
私の性質を交えながら紹介していきます。
HSPを知るまで
HSPとは?
HSPとは“Higly Sensitive Person”の略で日本では“とても敏感な人”等と訳されます。
脳の神経システムに違いがあり、刺激に対して鋭く反応しやすく、これは生まれ持った気質の可能性が高いようです。
エレイン・アーロン博士が行った調査によって、生まれつき繊細な人は5人に1人の割合で存在することがわかってきました。
ただ、HSPと言っても刺激の感じ方には個人差があります。
HSPという概念があることは知っていたものの深く知ることなく過ごしていました。
中田敦彦さんの動画を見つける
中田敦彦のYouTube大学で「繊細さん」の本を取り上げている動画を見つけてみました。
とてもわかりやすくて面白かったのですが、何より自分に当てはまることが多すぎて驚きました。
え…私のことじゃん!
私はHSPかもしれないと思い、すぐに本を買いました。
著者は武田友紀さん
著者は武田友紀さんという方です。
著者の方もHSPとのことで、押しつけがましくなく優しい文面で書かれています。
本の中ではHSPの方のことを“繊細さん”、繊細さんではない人のことを“非・繊細さん”と呼んでいます。
本の中に繊細さん診断テストといって、アーロン博士によるHSP自己テストが記載されています。
繊細さん診断テスト
23項目の質問に「はい」「いいえ」で答えていきます。
実際にやってみましょう。
・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
・他人の気分に左右される
・痛みにとても敏感である
・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
・カフェインに敏感に反応する
・明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
・騒音に悩まされやすい
・美術や音楽に深く心動かされる
・とても良心的である
・すぐにびっくりする(仰天する)
・短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
・人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
・ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつける
・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
・あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
・空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
・生活に変化があると混乱する
・デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
・仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
・子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
引用元:「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
あなたはいくつ当てはまりましたか?
私は23項目中20項目当てはまりました。
質問のうち12個以上に「はい」と答えたひとはおそらくHSPだと書かれています。
私にとってはこれが当たり前の感覚なので驚きました。
感覚は人それぞれ
私の場合ですが、周りの色々な状況(音、態度、話し声等)が気になりすぎて自分の思い通りに行動できないことが多いです。
特に対人関係では相手がどういう状態で、それに合わせて自分はどう行動すればいいかと考えるので、どうしても自分の感情は後回しにしがちです。
また、周りの人が不機嫌そうにしていると私に原因があるのではないかと自分の言動を遡って考えたりもします。
色々なことを先回りして考えがちなので、とにかく取り越し苦労がめちゃくちゃ多いです。
昔から「気にしすぎ」と言われ、自分がおかしいのかな?自意識過剰すぎ?と悩んでいました。
グルグルと頭で考えることに忙しいのですごく疲れてしまい、生きづらいなあと感じています。
周りもこういう感覚を持っていて上手く乗り越えているのだろうと思っていたのですが、どうやらそうではないらしく私のような感覚の人は少数派だと知って驚きました。
繊細さんと非・繊細さんの感覚の違いは繊細さんの想像をはるかに超えていると書いてありました。
まずそこを理解しないと「相手も自分と同じように感じているはず・気づいているはず」と思って接してしまい、すれ違いが生まれて傷つくことに繋がります。
たしかに、人と接していてデリカシーないなとか、何故気づかずに過ごせるのだろうといった場面があります。
それは相手が悪いわけではなく、感覚の違いからきていたのかもしれませんね。
生きやすくするためのヒント
この本には繊細な心を変えよう!とか精神的に強くなりましょう!といった今の自分を否定するようなことではなく、繊細な感性を持つ自分を大切しながら生きていける方法がたくさん書かれています。
印象深かったのが、
人間関係というのは【表に出している自分】に合う人が集まってくるので、
自分を抑えていると【抑えている自分】に合う人が集まってきてしまうという内容です。
もしあなたが【抑えている自分】でいるとしたら、素の自分とは合わない人が集まっている可能性があります。
素の自分を出すことで
人間関係の入れ替わりが起こる=本当の私を大切にしてくれる人が残るというわけです。
他にも、
自分のやりたいことを伝え、やりたくないことは断ってOK、嫌いという感覚を大事にすること・人を嫌ってOKというのです!
…衝撃でした!
繊細な感覚を持っている方はびっくりする内容ではありませんか?
ただ、これができたら間違いなく生きやすくなるので少しずつ実践していければいいなと思っています。
他にもたくさん生きやすくなるための具体的な方法が書いてあります。
どれも自分の感性を大事にしていいよというメッセージが伝わってきて読むだけで心が軽くなりますよ。
繊細さは悪いことばかりではない
繊細な感覚を持つことで生きづらさを感じる場面が多いため、悪いことばかりに注目しがちですが、
繊細な感覚を持っているからこそ自分にとって良いものをキャッチし、より深く味わうこともできるのです。
私の場合、良い映画や音楽に触れると涙が出たり、ぶわーっと鳥肌が立つ程感動して心が満たされます。
この表情や言い回しがいいなあとか、なんでこんな素敵な歌詞を思いつくんだろう!とかあれこれ考えながら味わっているような気がします。
人に優しくされると温かい気持ちになり、私もその温かさを返したいと思います。
自分の良いなと思うものに触れたとき、自分の視界が広範囲に開けるような感覚になるのです。
…文章にしようと思うとなかなか上手く表現できませんが、
この本を読んで“良いと思ったものを深く味わうことができる私”がいることに気づきました。
生きづらく感じて落ち込むこともあるけれど、繊細な感性を持った私を大切にしながら過ごしたいと思います。
色々なことが気になって落ち着かないな、疲れるなと思う方がいらっしゃったらぜひ一度「繊細」さんの本を読んでみてください。
少しでも心が軽くなれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント